指導教員・審査委員への英文校正済み原稿の出し方
英文校正を終えた学位論文の原稿を指導教員・審査委員に提出する際、進め方を誤ると「教員の指導を経ずに外部に丸投げした」という印象を与えかねません。英文校正はあくまで英語表現を整える作業であり、内容面の判断は指導教員・審査委員との関係の中で進めるべきものです。本記事では、英文校正済み原稿を気持ちよく審査に進めてもらうための、実務的な進め方を紹介します。
英文校正の位置づけを正しく伝える
英文校正は、文法・語彙・文体といった英語表現面の改善であり、研究内容や論旨そのものを変更するものではありません。この前提を、原稿を提出する際のメールや説明で明確に伝えることが重要です。英文校正を利用したこと自体を隠す必要はなく、むしろ「英語表現の完成度を上げることで、指導教員・審査委員に内容面のご検討に集中していただきたい」という趣旨を添えると、協力的な姿勢として受け止められやすくなります。
内容面の合意を先に、言語面の校正をあとに
最も避けたいのは、指導教員からまだ内容面のフィードバックを受けていない草稿を英文校正に出し、その校正済み原稿を「完成稿」として提出してしまうことです。内容面の指摘で章構成や論旨が変わると、校正した箇所の多くが無駄になるだけでなく、指導教員から見て「自分の指導を経る前に体裁を整えられた」という印象を持たれかねません。基本的な流れとしては、指導教員による内容面の確認・合意を得た段階の原稿を英文校正に出し、校正後の原稿は「内容についてはご了承いただいた版に、英語表現の校正を加えたものです」として提出するのが安全です。
変更内容が分かる形で共有する
英文校正会社から変更履歴(Track Changes)付きのWord原稿が納品される場合は、その変更履歴を残したまま指導教員・審査委員に共有すると、どこがどう変わったかが一目で分かり、内容面への影響がないことを教員自身に確認してもらえます。変更履歴を削除して「きれいな最終稿」だけを渡すよりも、透明性の高い進め方です。
どのタイミングで提出するか
英文校正済みの原稿を提出する自然なタイミングは、予備審査を通過し内容がおおむね固まった段階、または本提出前の最終稿の段階です。内容面の議論がまだ続いている草稿段階で完成度の高い校正済み原稿を提出すると、かえって内容面の指摘をしにくい雰囲気を作ってしまうこともあります。原稿の完成度と、その時点で指導教員・審査委員に期待する役割(内容の検討か、最終確認か)を合わせることを意識してください。
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まとめ
英文校正済みの原稿を指導教員・審査委員に提出する際は、英文校正が英語表現面の作業であることを明確に伝え、内容面の合意を先に得たうえで校正を依頼し、変更履歴を残したまま透明性高く共有することがポイントです。進め方ひとつで、同じ校正でも受け止められ方が大きく変わります。
公費・研究費でのご利用
見積書を発行いたします
科研費・AMED・JST等の公的研究費でお支払いいただけます。ご依頼前に見積書、納品時に納品書(貴機関の検収手続にそのままご利用いただけます)、検収後に請求書を発行いたします。請求書の宛名のご指定にも対応いたします。
お支払いは初稿をご確認いただいたあとで結構です。事前のお振込は不要です。機関請求書払いのお支払い期限は、請求書発行日から60日以内といたします。