論文のリバイス期限に間に合わない時の延長依頼|英文メール例文6つ
リバイス(修正稿)の提出期限に間に合わないときは、期限の前に、1回で、ジャーナルに延長を依頼します。依頼には「あとどのくらい時間が必要か」「その理由」「新しい提出日の提案」の3点を書きます。Elsevierの公式ヘルプが求めているのも、まさにこの3点です[資料O1]。多くのジャーナルには依頼の窓口が決まっています(Editorial Manager内から送るメール、査読フォーラムのボタン、修正稿アップロード画面のフォームなど)。エディター個人のアドレスに直接送るより、この正式な窓口を使うのが確実です。本記事では、出版社6社の公式手順、依頼のタイミング、状況別の英文メール例文6つ、そして期限をすでに過ぎてしまった場合の対応を解説します。
本記事で紹介する規定はすべて、各出版社の公式ヘルプページで2026年10月1日に確認した内容です(URLは参考資料に記載)。日数は、出版社自身が明記している場合にのみ示しています。編集部(Editverse)としての助言は、助言であることがわかるように書き分けています。
1. まず、実際の期限と投稿先ジャーナルの規定を確認する
リバイスの期限にも、延長できる期間にも、全ジャーナル共通の決まりはありません。延長依頼を書く前に、判定通知(decision letter)と投稿システムの2つを開いて確認してください。
- 期限が表示される場所:Editorial Manager(EM)では、「If a due date has been set for your revision, it will be displayed in the folder relevant to the current status. Look for the Date Revision Due column」(修正稿の期限が設定されている場合は、現在のステータスに対応するフォルダに表示されます。Date Revision Due の列を確認してください)とされています[資料O1]。権限を持つエディターは「Author Revision Due Date」を変更でき、変更後は「The author can see the new date from their own menu」(著者は自分のメニューから新しい期限を確認できる)とされています。ジャーナルによっては、期限が変更されたときに著者へメールで通知します[資料O3]。EMのステータス全体についてはEditorial Managerのステータス一覧をご覧ください。
- 投稿先の出版社が延長について定めていること:下の表は、延長の手順を公式ヘルプに記載している出版社をまとめたものです。
| 出版社・投稿システム | 公式ヘルプの記載(原文の引用または忠実な要約) | 依頼の方法 |
|---|---|---|
| Elsevier(Editorial Manager、英語版ページ、2026年9月11日更新)[資料O1] | 「To request for an extension of the due date of your revision you’re required to contact the Editor of your journal.」(修正稿の期限延長を依頼するには、ジャーナルのエディターに連絡する必要がある)。メールには「How much longer you think you need to finish your revision」(修正を終えるのにあとどのくらい必要か)、「Reason(s) for requesting extension」(延長を依頼する理由)、「Your suggestion for a new due date for the Editor to consider」(エディターに検討してもらう新しい期限の提案)を含めるよう求めています。また「Only the corresponding author will be able to communicate with editors through Editorial Manager.」(Editorial Managerを通じてエディターと連絡できるのは責任著者のみ)とされています。 | Author Main Menu → Submissions Needing Revision → Send E-mail → テンプレートを選択 → Customize Letter → Preview and Send。リンクが表示されない場合はジャーナルが機能を無効にしているため、Elsevierのチャットサポートを利用します。 |
| Elsevier(日本語版サポートページ、2024年7月更新)[資料O2] | 「Revise期間は約1か月 ※ジャーナルにより異なります」。期日までの投稿が難しい場合は「Researcher Supportにて、ある程度の延長が可能な場合があります」「ジャーナル毎に規定が異なりますが、最長4週間まで延長が可能な場合もございます」とし、Researcher Supportへの連絡を案内しています。 | 日本語版ページではResearcher Supportへの連絡。より新しい英語版ページは、EM経由でエディターに依頼する手順を示しています[資料O1]。英語版の手順に従い、Send E-mailのリンクがない場合にResearcher Supportを利用してください。 |
| ScholarOne Manuscripts(Silverchairの著者ガイド)[資料O4] | 「If you do not see the link, your time has expired to create a revision and you will need to contact the journal office for an extension. Once the extension is granted, the link will reappear.」(リンクが表示されない場合は修正稿作成の期限が切れているため、ジャーナルの編集部に延長を依頼する必要がある。延長が認められるとリンクが再表示される) | ジャーナルの編集部に連絡します(連絡先は判定通知またはジャーナルのサイトに記載)。 |
| PLOS ONE[資料O5] | 「Request an Extension」の項に「Need more time to prepare your revision? Email [email protected].」(修正稿の準備にもっと時間が必要な場合は [email protected] にメールを)とあります。 | 編集部へメールします。 |
| MDPI[資料O6] | 「Generally, authors are given five days for minor revision and ten days for major revision. Extensions are granted on request.」(通常、マイナーリビジョンには5日、メジャーリビジョンには10日が与えられる。延長は依頼に応じて認められる)。また、著者と連絡が取れない場合は「reserves the right to withdraw the manuscript following a designated period of inactivity」(一定期間動きがなければ原稿を取り下げる権利を有する)としています。 | 編集部への返信、またはSuSy(MDPIの投稿システム)から依頼します。 |
| JMIR Publications[資料O7、O8] | 著者には通常、判定B(マイナー)で1週間、Cで3週間、D(メジャー)で4週間が与えられます(原文「usually have」)[資料O7]。「from time to time」(ときには)エディターが期限を短くすることもあります[資料O8]。著者は「can request an extension of the revision deadline, by a maximum of 6 weeks (after the original deadline), using the revision upload form」(修正稿アップロードフォームから、当初の期限から最大6週間まで延長を依頼できる)とされています。2回目以降の延長は「will be reviewed by the Editor」(エディターが審査する)とされ、エディターは「may decline the extension if the data is time sensitive」(データの速報性が高い場合は延長を断ることがある)とされています。 | 修正稿アップロード画面の延長フォームを使います。 |
| Frontiers[資料O9] | 「A specific due date is listed in the ‘Action required’ field. If you need more time, use the ‘Request extension’ button in the forum.」(具体的な期限は「Action required」欄に表示される。時間が必要な場合はフォーラムの「Request extension」ボタンを使う)。ボタンが使えない場合は、フォーラムのチャットボットから編集部に連絡するよう案内しています。 | 査読フォーラムのRequest extensionボタンを使います。 |
この表から、実務上のポイントが3つ見えてきます。
- 修正期間は出版社によって桁が違います。MDPIのメジャーリビジョンの一般的な期間は10日[資料O6]、JMIRは4週間[資料O7]、Elsevierの日本語ページはジャーナルによると断ったうえで約1か月としています[資料O2]。どこかで目にした「標準的な期間」は、投稿先ジャーナル自身のページの代わりにはなりません。
- 依頼は個人のアドレスではなく、システムから送るのが基本です。EMにはSend E-mailという専用の操作があり、メッセージが投稿記録に残ります[資料O1]。FrontiersとJMIRには、延長依頼の機能が組み込まれています[資料O7、O9]。
- 依頼できるのは、通常は責任著者だけです。EMでは、システムを通じてエディターと連絡できるのは責任著者のみです[資料O1]。責任著者が指導教員の場合は、指導教員のアカウントから依頼を送る必要があります。
2. 依頼のタイミング:不足が分かった時点で、期限の前に

図の読み方:依頼は早めに1回、新しい日付を添えて。期限を過ぎるまで待つと、通常の依頼が「立て直し」に変わってしまいます。
依頼されていない延長をエディターが認めることはできませんし、連絡のないまま止まった修正稿を前提に予定を組むこともできません。「延長を頼むと原稿の評価が下がるのでは」と心配する方は少なくありません。しかし、第1節で取り上げた出版社のページのどれも、期限前の依頼を不利なものとしては扱っていません。不利益について書かれているのは、期限後に連絡がない場合です(JMIRは原稿をアーカイブに移す[資料O8]、MDPIは一定期間動きがなければ取り下げることがある[資料O6])。実際に問題になるのは「頼んでよいか」ではなく(第1節のどの出版社も依頼の方法を示しています)、「延長が必要だといつ分かるか」です。それが分かるのは、査読コメントを整理した後です。次の順序で進めると判断しやすくなります。
- すべてのコメントを読み、一覧にする(Reviewer 1、Comment 1……)。PatinoとFerreiraは、まずすべてのコメントを丁寧に読み、好意的なコメントと修正の依頼を分けたうえで、「whether the comments can be adequately addressed」(コメントに十分に対応できるかどうか)を見極めることを勧めています[文献2]。
- 自分たちでは制御できない作業や、通常の執筆時間を超える作業に印をつける。日本の研究機関では、典型的には次のようなものです。
- 新しい実験、新しいサンプル、新たなデータ収集
- 統計担当者の時間が必要な再解析、または承認済みのプロトコルの範囲外の解析(実施前に、変更申請が必要かどうかを倫理審査委員会に確認してください)
- 複数の機関にまたがる共著者の確認、企業に所属する共著者の承認
- 大幅に追加した文章の英文校正、日本語で作った回答メモの英訳
- 執筆の時間も含めて、現実的に見積もる。Nobleの「Ten simple rules for writing a response to reviewers」は、必要に応じて回答を2回書くことを勧めています。最初の下書きで選択肢と「the cost–benefit tradeoff of performing additional experiments」(追加実験を行うことの費用対効果)を考え、「several days later」(数日後)に本番の回答を書くというものです[文献1]。その時間も見込んでおきましょう。
- 見積もりが期限を超えるなら、その時点で依頼する。この段階で明確な依頼を1回出すほうが、後から2回目の依頼をするよりも望ましいといえます。
正当な理由のない延長は求めず、時間を稼ぐために作業を省くこともしないでください。NobleのRule 8は「When possible, do what the reviewer asks」(可能であれば、査読者の求めることを行う)で、「giving the impression that you couldn’t be bothered to carry out the additional experiments or analyses that the reviewer asks for」(査読者が求めた追加の実験や解析をわざわざ行う気がなかったという印象を与えること)を戒めています[文献1]。求められた実験がどうしても実施できない場合は、別の問題として扱います(回答レターで限界を説明します。第6節参照)。期限のない延長を求める理由にはなりません。
3. 依頼メールに書くこと・書かないこと
書くこと
| 項目 | 理由 | 根拠 |
|---|---|---|
| 原稿ID(Manuscript ID)とタイトル | 編集部がすぐに原稿を特定できます。EMのテンプレートにはすでに識別情報が入っているので、「keep those details unchanged」(その情報は変更しない)こと | [資料O1] |
| あとどのくらい時間が必要か | Elsevierの手順で求められています | [資料O1] |
| 理由 | Elsevierの手順で求められています | [資料O1] |
| 具体的な新しい提出日の提案 | Elsevierの手順で求められています。「あと数週間」より、日付のほうが承認しやすくなります | [資料O1] |
| すでに終えたことと、残っていること | 編集部の助言:延長が「これから始める」ためではなく「特定の作業を終える」ためのものだと伝わります | Editverseの実務経験 |
| すべてのコメントに対応する意思 | 編集部の助言:修正が進行中であることがエディターに伝わり、安心材料になります | Editverseの実務経験 |
書かないこと
- 個人的な事情の長い説明。「a family matter」(家庭の事情)や「a health issue」(健康上の問題)で十分です。エディターに詳細は必要ありません。
- 査読者への不満。意見の相違は、根拠を示して論じられる回答レターで扱います。
- 期限のない依頼(「できるだけ長く」など)。日付を提案してください。
- 数日おきの催促。正式な窓口から1回送れば十分です。Elsevierのページは、編集チームが「will consider your request and respond to you via email」(依頼を検討し、メールで回答する)とし、「within a few days」(数日以内に)返事がない場合はサポートに連絡するよう案内しています[資料O1]。
4. Rでの実例:ジャーナルの規定を日付に置き換える
計画を立てる確かな方法は、投稿先ジャーナルが公表している期間を、判定日から数えることだけです。下のコードは、MDPI[資料O6]とJMIR[資料O7、O8]が公表している期間を、例として判定日2026年10月1日に当てはめ、実際に使える平日の日数を数えます。JMIRについては、最大6週間の延長を加えた場合の最も遅い日付も示しています(日付は計算の例です。ご自身の期限は、投稿システムに表示されている日付です)。
decision <- as.Date("2026-10-01") # 例:判定メールが届いた日
policy <- data.frame(
journal = c("MDPI (minor)", "MDPI (major)", "JMIR (B, minor)", "JMIR (C)", "JMIR (D, major)"),
days = c(5, 10, 7, 21, 28), # MDPI:5日・10日、JMIR:1週・3週・4週
max_ext = c(NA, NA, 42, 42, 42) # JMIR:当初の期限から最大6週間まで延長可
)
wd <- function(a, b) { d <- seq(a + 1, b, by = "day"); sum(!format(d, "%u") %in% c("6", "7")) }
policy$due <- decision + policy$days
policy$due_wday <- weekdays(policy$due)
policy$weekdays_available <- mapply(wd, decision, policy$due)
policy$latest_with_max_ext <- policy$due + policy$max_ext
policy
実行結果(R 4.3.3)を表にまとめると、次のとおりです。
| ジャーナル(判定の種類) | 期間 | 期限 | 期限の曜日 | 使える平日の日数 | JMIRの最大延長を使った場合の最も遅い日付 |
|---|---|---|---|---|---|
| MDPI(マイナー) | 5日 | 2026-10-06 | 火曜日 | 3 | — |
| MDPI(メジャー) | 10日 | 2026-10-11 | 日曜日 | 6 | — |
| JMIR(B、マイナー) | 1週間 | 2026-10-08 | 木曜日 | 5 | 2026-11-19 |
| JMIR(C) | 3週間 | 2026-10-22 | 木曜日 | 15 | 2026-12-03 |
| JMIR(D、メジャー) | 4週間 | 2026-10-29 | 木曜日 | 20 | 2026-12-10 |
この数字からわかること:
- 10日間のメジャーリビジョンは、平日にすると6日です。MDPIの一般的な期間では、木曜日に判定が出たメジャーリビジョンの期限は日曜日になり、使える平日は6日です。査読者が新しい解析を求めている場合、それで足りるかどうかは最初の1〜2日で分かります。まさにそのときが依頼のタイミングです。
- 日本の祝日があると、さらに減ります。上の平日の日数は、土日だけを除いたものです。スポーツの日(2026年10月12日)はJMIRのCとDの期間内にあるため、日本の研究室で使える日数は15日と20日ではなく、14日と19日になります。
- 延長できる期間にも上限があります。JMIRで認められる延長は、当初の期限から最大6週間です。1回目より後の延長はエディターが審査し、データの速報性が高い場合は断られることがあります[資料O7]。もう一度延長してもらえることを当てにせず、日付に合わせて作業を計画してください。
延長を依頼するかどうかを決める前に、ご自身の判定日と投稿先ジャーナルが公表している期間を入れて、同じコードを実行してみてください。
5. 延長依頼の英文メール例文6つ
例文はすべて、責任著者が送ることを前提にしています。EMでは、Send E-mailのレターに本文を貼り付け、テンプレートにある識別情報(ヘッダー部分)はそのまま残してください[資料O1]。FrontiersやJMIRの依頼欄には、短い版(例文Fの末尾)が収まります[資料O7、O9]。[ ]内はすべてご自身の内容に置き換えてください。各例文の後に、要となる表現の日本語解説を付けています。
例文A:追加実験・再解析が必要な場合(最も多いケース)
Subject: Request for extension of revision due date — Manuscript ID [ID]
Dear Dr [Editor’s surname],
Thank you for the decision on our manuscript “[Title]” (Manuscript ID: [ID]) and for the reviewers’ constructive comments. We intend to address every comment in full.
Reviewer [2] has asked for [an additional analysis of X / a validation experiment using Y]. We agree that this will strengthen the paper. However, [the experiment requires approximately N weeks of laboratory work / the re-analysis requires access to data held by a collaborating institution], which we cannot complete by the current due date of [date].
We would therefore be grateful if you could extend the due date to [proposed date]. We have already [drafted responses to all other comments / revised the Introduction and Discussion], so the extension would be used only for the remaining work described above.
Thank you for considering this request.
Sincerely,
[Name], on behalf of all authors
[Affiliation]
解説:「We intend to address every comment in full」は、すべての指摘に対応する意思を示す表現です。「would be used only for the remaining work」は、延長の用途を限定し、依頼の具体性を示します。
例文B:マイナーリビジョンの短い延長(共著者の承認待ち・機関の休業)
Subject: Short extension request — Manuscript ID [ID]
Dear Dr [Editor’s surname],
We have completed the revisions requested for our manuscript “[Title]” (Manuscript ID: [ID]). Before resubmitting, we need final approval from all co-authors, [two of whom are at partner institutions / and our institution is closed from (date) to (date)].
Could the due date be extended from [current date] to [proposed date]? We will submit as soon as approval is complete, and earlier if possible.
Sincerely,
[Name]
解説:マイナーリビジョンでは、「作業はほぼ終わっていて、残りは承認手続きだけ」と示すと、短い延長で済みます。
例文C:個人的な事情(病気・家庭の事情・休暇)
Subject: Request for extension of revision due date — Manuscript ID [ID]
Dear Dr [Editor’s surname],
I am writing regarding our manuscript “[Title]” (Manuscript ID: [ID]). Owing to [an unexpected health matter / a family matter / a period of leave], I am unable to complete the revision by [current date].
We remain committed to the revision and would be grateful for an extension to [proposed date]. [Co-author name] will be available to respond to any queries from the editorial office in the meantime.
Thank you for your understanding.
Sincerely,
[Name]
解説:理由は一言で十分です(「a family matter」など)。詳細は書かず、代わりに対応できる共著者を示すと、編集部が安心します。
例文D:求められた解析の前に倫理審査の変更申請が必要な場合
Subject: Request for extension of revision due date — Manuscript ID [ID]
Dear Dr [Editor’s surname],
Thank you for the opportunity to revise our manuscript “[Title]” (Manuscript ID: [ID]).
Reviewer [1] has requested [an additional analysis of patient subgroup X]. Because this analysis falls outside the scope of our original ethics approval, we must obtain approval of an amendment from our institutional ethics committee before carrying it out. The committee’s next review is scheduled for [date].
We would therefore request an extension of the due date to [proposed date]. All other comments have been addressed, and we will submit immediately after the analysis is complete.
Sincerely,
[Name]
解説:倫理審査の変更申請は、「著者の努力では短縮できない理由」として説得力があります。委員会の開催日を具体的に書いてください。
例文E:期限をすでに過ぎてしまった場合
Subject: Revision of Manuscript ID [ID] — request to reopen submission
Dear Dr [Editor’s surname],
I apologise for not contacting you before the revision due date of [date] for our manuscript “[Title]” (Manuscript ID: [ID]). [One-sentence reason.]
The revision is now [complete / nearly complete: all comments addressed except X]. If the journal is still willing to consider it, could you reopen the revision so that we can submit by [proposed date]?
If this is not possible, we would be grateful if you could let us know how you would like us to proceed.
Sincerely,
[Name]
解説:期限後は「お詫び+現在の状況+提出できる日」を簡潔に書きます。ScholarOneでは、延長が認められると修正稿作成のリンクが再表示されます[資料O4]。
例文F:2回目の依頼(進捗報告つき)と、システムの入力欄向けの短い版
Subject: Progress update and request for a further short extension — Manuscript ID [ID]
Dear Dr [Editor’s surname],
Thank you for extending the due date for our manuscript “[Title]” (Manuscript ID: [ID]) to [date]. Since then we have [completed the additional experiment / finished the re-analysis], and the revised Methods and Results are drafted. The remaining step is [final co-author review / English editing of the new sections].
We would be grateful for a final extension to [proposed date]. We do not anticipate needing further time.
Sincerely,
[Name]
Frontiersの「Request extension」ボタンやJMIRのフォーム向けの短い版(2〜3文):
We are addressing all reviewer comments. The additional [experiment/analysis] requested by Reviewer [2] requires more time than the current deadline allows. We request a new due date of [date].
解説:2回目の依頼では、1回目からの進捗を具体的に書くことが最も重要です。JMIRでは2回目以降の延長はエディターの判断となり、データの速報性が高い場合は断られることがあります[資料O7]。
6. 期限を過ぎてしまった場合・延長が認められなかった場合
期限後の扱いはジャーナルごとに決められており、出版社の公式ページに書かれている内容もそれぞれ異なります。
| 状況 | 出版社の記載 | 取るべき対応 |
|---|---|---|
| ScholarOneで修正稿作成のリンクが消えた | 修正稿作成の期限が切れているため、ジャーナルの編集部に延長を依頼します。「Once the extension is granted, the link will reappear」(延長が認められるとリンクが再表示される)[資料O4]。編集部側では、ScholarOne上で期限を延長します[資料O11]。 | 例文Eをジャーナルの編集部に送ります。 |
| JMIRで連絡しないまま期限を過ぎた | 「It is still technically possible to submit your revision after the deadline」(期限後でも技術的には修正稿を提出できる)。ただし連絡がなければ、原稿は「Active」から「Archive」に移されます。「Manuscript Reinstatement Fee」(原稿の復帰手数料)を支払えば復帰できます[資料O8]。JMIRは「have missed the deadline」(期限を過ぎてしまった)著者に、期限の延長について連絡するよう求めています[資料O8]。 | 可能な限り期限前にJMIRへ連絡します。過ぎてしまった場合は、アーカイブされるのを待たずにすぐ依頼します(例文E)。 |
| MDPIが著者と連絡を取れない | ジャーナルは「reserves the right to withdraw the manuscript following a designated period of inactivity」(一定期間動きがなければ原稿を取り下げる権利を有する)としています[資料O6]。 | 編集部からのメールには、「対応中です」の一言でもよいので、必ず返信します。 |
| 延長が認められなかった | 確認した出版社のページには、この場合の扱いを定めたものはありませんでした。 | 選択肢は2つです。完了している部分を提出し、回答レターで、対応できなかった依頼とその理由を正直に書く。または、正式に取り下げる。 |
別のジャーナルに投稿し直すなら、先に取り下げの手続きをしてください。ICMJEは、著者は「should not submit the same manuscript, in the same or different languages, simultaneously to more than one journal」(同じ原稿を、同じ言語でも異なる言語でも、複数のジャーナルに同時に投稿してはならない)としています[資料O10]。返事をしていない修正依頼も、まだ有効な投稿です。他誌に投稿する前に、正式に取り下げてください。たとえばJMIRは、修正稿を提出する意思がない場合は「we require a formal withdrawal」(正式な取り下げが必要)としています[資料O7]。求められた実験がどうしても実施できない場合の書き方は、査読コメントへの回答の書き方とRebuttal Letterの書き方とテンプレートをご覧ください。
7. 今ある期限の中で時間を節約する
延長で得られるのは時間です。一方で、作業そのものを短くできる部分もあります。
- 作業を「誰ができるか」で分ける。科学的な判断(何を受け入れ、何に反論し、新しいデータが何を意味するか)は、ご自身と共著者が担うものです。コメントごとの対応表の作成、回答レターの下書き、修正箇所の英文校正、フォーマット調整は分担できます。ICMJEは「writing assistance, technical editing, language editing, and proofreading」(執筆支援、技術的編集、英文校正、校正)を、それだけでは著者資格にあたらず、謝辞に記載すべき活動として挙げています[資料O12]。
- 最初に対応表を作る。すべてのコメントと、それぞれへの対応案をまとめた一覧があれば、延長が必要かどうかを初日に判断できます。
- 統計のサポートは早めに頼む。査読者が解析に疑問を示している場合、統計担当者による再解析が、たいてい最も時間のかかる作業になります。査読で統計を指摘されたら|よくある7つの指摘と回答のしかたも参考にしてください。
- 英文校正は1回にまとめる。共著者の確認のたびに校正するのではなく、内容が確定してから英文校正を依頼します。
判定通知から再投稿までの流れ全体は、論文のリバイス(Revision)の進め方|決定通知から再投稿までの7ステップで解説しています。Major RevisionとMinor Revisionで求められることの違いは、Major RevisionとMinor Revisionの違いをご覧ください。
期限内に終わるか不安なときは、まず判定通知をお送りください
無料診断のフォームに、査読コメントと修正期限を貼り付けてください。平日24時間以内に、すべてのコメントを確認し、作業量、再解析の要否、定額のお見積もりと納品日をお知らせします。ジャーナルに延長を依頼すべきかどうかを、早い段階で判断していただけます。延長依頼そのものは、責任著者が、第5節の例文を使ってジャーナルのシステムから送信してください。
査読対応サポート(論文1本あたり¥29,800の定額):査読コメント対応表、回答レター(Response to Reviewers)、改訂原稿の英文校正、編集者宛てカバーレターをお届けします。2回目以降の査読ラウンドがあっても、採択まで追加料金なしでサポートを継続します。
査読者から統計について指摘を受けた場合は、査読対応・統計再解析(¥98,000)で、再解析と修正版のMethods・Resultsの作成(R・SPSS・SAS・Stata)まで対応します。
科学的な判断は、著者・共著者の皆さまが行います。採否はジャーナルのエディターと査読者が判断します。私たちがお約束するのは、採択まで追加料金なしでサポートを継続することです。
まとめ
- 期限の前に、1回で、日付を添えて依頼する。Elsevierが求めるのは、あとどのくらい必要か、理由、新しい期限の提案の3点です[資料O1]。
- ジャーナルの正式な窓口を使う:EMのSend E-mail[資料O1]、ScholarOneはジャーナルの編集部[資料O4]、PLOS ONEは編集部のメールアドレス[資料O5]、JMIRは修正稿のフォーム[資料O7]、FrontiersはRequest extensionボタン[資料O9]。
- 修正期間と延長の上限は大きく異なる:MDPIは通常マイナー5日・メジャー10日[資料O6]、JMIRは1〜4週間で最大6週間の延長が可能[資料O7、O8]、Elsevierの日本語ページはジャーナルによると断ったうえで約1か月[資料O2]。一般的な数字ではなく、投稿先ジャーナルのページで確認してください。
- まず整理してから判断する。延長が必要かどうかは、すべてのコメントを一覧にし、新しいデータ、再解析、倫理審査の変更申請、共著者の承認が要るものに印をつけて初めて分かります[文献2]。
- 期限後の扱いはジャーナルごとに違う:ScholarOneでは延長が認められるまでリンクが消え[資料O4]、JMIRは連絡のない原稿をアーカイブし[資料O8]、MDPIは動きのない原稿を取り下げることがあります[資料O6]。他誌に投稿する前には、正式に取り下げてください[資料O10]。
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よくある質問
Q. リバイスの期限は延長してもらえますか?
依頼はできます。確認したすべての出版社が、依頼の方法を示しています。ElsevierはEditorial ManagerのSend E-mail機能でエディターに連絡するよう求め、PLOS ONEは編集部へのメール、FrontiersはRequest extensionボタン、JMIRは修正稿アップロードフォームを案内しています。MDPIは延長は依頼に応じて認められるとしています。個々の依頼を認めるかどうかはエディターが判断します。期限前の依頼を原稿に不利なものとして扱っているページはなく、不利益が書かれているのは期限後に連絡がない場合です。
Q. どのくらい延長してもらえますか?
ジャーナルによります。JMIRは当初の期限から最大6週間と明記しています。Elsevierの日本語サポートページは、ジャーナルによっては最長4週間まで延長が可能な場合があるとしています。上限を公表していない出版社も多くあります。残りの作業に見合った具体的な日付を提案してください。
Q. 延長の依頼はいつ送ればよいですか?
期限内に終わらないと分かった時点で、必ず期限の前に送ります。それが分かるのは通常、すべての査読コメントを一覧にし、新しいデータ、再解析、倫理審査の承認、共著者の確認が必要なものを洗い出した後です。
Q. 延長依頼のメールには何を書けばよいですか?
Elsevierが求めているのは、あとどのくらい必要か、理由、新しい期限の提案の3点です。これに原稿IDとタイトル、すでに終えたこと、すべてのコメントに対応する意思を加えます。個人的な事情は簡潔にとどめてください。
Q. リバイスの期限を過ぎてしまいました。リジェクトになりますか?
自動的にリジェクトになるわけではありませんが、扱いはジャーナルによって異なります。ScholarOneでは修正稿作成のリンクが消え、ジャーナルの編集部に延長を依頼する必要があります。延長が認められるとリンクが再表示されます。JMIRは期限を過ぎた著者に延長について連絡するよう求めており、連絡がない原稿はアーカイブし、手数料を支払えば復帰できるとしています。お詫び、現在の状況、提出できる日を添えて、すぐにジャーナルに連絡してください。
参考資料
PubMed収載文献(2026年10月1日、PubMedとNCBI E-utilitiesのesummaryで書誌情報を確認。引用箇所はPMCの全文で確認)
- Noble WS. Ten simple rules for writing a response to reviewers. PLoS Comput Biol. 2017;13(10):e1005730. doi: 10.1371/journal.pcbi.1005730. PMID: 29023444. PMC5638205.
- Patino CM, Ferreira JC. Writing an effective response to reviewers: the goal is to improve the study and get it published! J Bras Pneumol. 2019;45(1):e20190020. doi: 10.1590/1806-3713/e20190020. PMID: 30843955. PMC6534397.
公式資料・組織の情報源(2026年10月1日閲覧。引用箇所は2026年10月5日に公開ページで再確認)
- O1. Elsevier, Journal Article Publishing Support Center. “Could you extend the due date of my revision?”(2026年9月11日更新):elsevier.support
- O2. Elsevier ジャーナル論文出版サポートセンター「Revision投稿期日に間に合わない場合は?」(2024年7月更新):elsevier.support
- O3. Elsevier, Journal Article Publishing Support Center. “How do I view or edit an author revision due date in Editorial Manager?”(2026年5月更新):elsevier.support
- O4. Silverchair Support. “ScholarOne Manuscripts Author User Guide”(「Tips for Authors Submitting a Revision」の項):support.silverchair.com
- O5. PLOS ONE. “Revising Your Manuscript”(「Request an Extension」の項):journals.plos.org
- O6. MDPI. “Editorial Process”(「Revision and Revised Version Review」の項):mdpi.com
- O7. JMIR Publications Support. “Extension Request: Revised Manuscript and Reviewer Responses”:support.jmir.org
- O8. JMIR Publications Support. “As an author, how do I respond to reviewer comments and upload a revised manuscript (resubmission/revision of a manuscript)?”(「Revision Deadline」「Deadline Extension」「Missed Deadline」の項):support.jmir.org
- O9. Frontiers. “Using the peer review forum”(「Requesting an extension」の項、およびFAQ「Is there a deadline for submitting my revision?」):frontiersin.org
- O10. ICMJE Recommendations. “Overlapping Publications: Duplicate Submission”:icmje.org
- O11. Atypon / IEEE Submission Support(エディター・管理者向けヘルプ). “Can’t create revision/resubmission – revision/resubmission expired”:「In ScholarOne, find the submission and extend the due date.」:rex-docs.atypon.com
- O12. ICMJE Recommendations. “Defining the Role of Authors and Contributors: Non-Author Contributors”:icmje.org