論文のリバイス(Revision)の進め方|決定通知から再投稿までの7ステップ
リバイス(Revision)の決定は、ジャーナルが「査読者の指摘に応えれば掲載を検討する」と判断したことを意味します。本記事では、決定通知の読み方から、コメントの整理、共著者との方針決定、原稿の改訂、回答レターの作成、再投稿前の最終確認まで、実際に作業する順番に沿って解説します。
1. まず査読コメントより先に、編集者の決定通知を読む
最初に読むべきは査読者のコメントではなく、編集者からの決定通知(Decision Letter)です。作業を始める前に、次の3点を確認してください。決定通知が届く前のステータスについては、判定通知の前のステータス(Required Reviews Completed)をご覧ください。
- 決定の種類:Minor Revision、Major Revision、Reject and Resubmitでは、必要な作業量も回答のトーンも異なります。
- 締切:すぐに控え、締切から逆算して計画を立てます。
- 編集者が重視する点:編集者が特に挙げた指摘は必須事項として扱います。個々の査読者の意見よりも重みがあります。
2. 査読コメント対応表をつくる
すべてのコメントを1つの表に書き出し、1つのコメントに複数の要求が含まれている場合は分割します。査読者1のコメント1をR1.1のように番号を振り、回答レターで参照できるようにします。
各項目には次の内容を記録します。
- 実際に求められていること(1行で)
- 対応方針:受け入れて修正する、説明を補う、根拠を示して丁寧に反論する
- 作業量:文章の修正、新たな解析、追加実験
- 担当する共著者
この対応表が、改訂原稿と回答レターの両方の土台になります。
3. 共著者と方針を決める
執筆を始める前に、対応表を共著者と共有します。本当に必要な追加解析・追加実験はどれか、既存データや限界の明記で応えられる要求はどれかを一緒に判断します。
締切に間に合わない見込みの場合は、締切前の早い段階で編集者に延長を依頼します。理由を簡潔に説明し、具体的な新しい提出日を提案してください。延長依頼の手順と英文メール例文もご参照ください。
4. 原稿を改訂する
- 変更履歴をオンにし、行番号を表示して作業します。回答レターで修正箇所を正確に示せます。
- 1つの変更が複数のセクションに影響する場合は、すべてを更新します。新たな解析は多くの場合、Methods、Results、図表、Discussion、ときにAbstractにも及びます。
- 修正後に、参考文献リスト、図表番号、補足資料を再確認します。
5. 回答レター(Response to Reviewers)を書く
すべてのコメントに、順番どおり、毎回同じ構成で回答します。
- 簡潔にお礼を述べる(過度な謝辞は不要です)
- コメントを引用または要約する
- 回答とその根拠を示す
- 何をどこで修正したか(ページ・行番号)を明記するか、新しい本文を引用する
反論する場合は、根拠を示し、礼儀を保って行います。指摘の妥当な部分を認めたうえで、なぜ元の方法を維持するのかを説明します。「同意しません」とだけ書く回答は、ほとんど役に立ちません。
6. 再投稿前の最終チェック
- 番号を振ったすべてのコメントに回答している
- 回答レターに書いた修正が、記載した箇所に実際に反映されている
- ジャーナルの書式、語数制限、ファイル要件を満たしている
- 主な修正点をまとめた編集者宛てのカバーレターを添えている
- 共著者全員が最終版を承認している
7. 再投稿した後
改訂原稿は同じ査読者に戻されることが多く、2回目のコメントが届くことも珍しくありません。同じ手順(対応表、方針決定、改訂、回答)で進めてください。2回目のコメントは通常、1回目より範囲が絞られます。
回答レターと改訂作業をまとめて任せたい方へ
査読コメント対応表、回答レター、改訂原稿の英文校正、編集者宛てカバーレターまで、論文1本の定額で、採択まで何回でも対応します。
よくあるご質問
リバイスの提出期限はどのくらいですか?
期限はジャーナルごとに異なり、決定通知に記載されています。まず期限を確認し、そこから逆算して計画を立ててください。
期限の延長を依頼できますか?
はい。期限前に編集者へ連絡し、理由を簡潔に説明したうえで、具体的な新しい提出日を提案してください。
すべての査読コメントを受け入れる必要がありますか?
いいえ。丁寧に反論することも可能です。ただし根拠を示して理由を説明し、指摘の妥当な部分は認めるようにしてください。
まとめ
良いリバイスは整理されています。1つの対応表、合意した方針、原稿全体で一貫した修正、そして修正箇所を査読者が一目で確認できる回答レター。この順番で進めれば、締切に追われても抜け漏れを防げます。
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